金ケ崎町議会 > 2020-12-08 >
12月08日-03号

  • "水路"(/)
ツイート シェア
  1. 金ケ崎町議会 2020-12-08
    12月08日-03号


    取得元: 金ケ崎町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-01
    令和 2年 12月 定例会(第11回)            令和2年第11回金ケ崎町議会                定例会会議録議 事 日 程 (第3号)                    令和2年12月8日(火)午前10時00分開議       開  議日程第 1  一般質問       散  会〇出席議員(15名)   2番  及  川  権  一  君    3番  後  藤  紳  一  君   4番  平     志  乃  君    5番  青  木  俊  悦  君   6番  阿  部  典  子  君    7番  高  橋  美 輝 夫  君   8番  高  橋  藤  宗  君    9番  千  葉  良  作  君  10番  有  住     修  君   11番  佐  藤  千  幸  君  12番  阿  部  隆  一  君   13番  及  川  み ど り  君  14番  山  路  正  悟  君   15番  巴     正  市  君  16番  伊  藤  雅  章  君〇欠席議員(1名)   1番  千  田  眞  一  君〇説明のため出席した者       町        長     髙  橋  由  一  君       副    町    長     小 野 寺  正  徳  君       教    育    長     千  葉  祐  悦  君       監  査  委  員     金  田  正  幸  君       総  務  課  長     佐  藤  政  義  君       企 画 財 政 課 長     高  橋  宏  紀  君       生 活 環 境 課 長     佐  藤  茂  志  君       教 育 次 長(兼)     東 海 林  泰  史  君       学校給食センター所長       中 央 生 涯 教 育     及  川  勝  博  君       セ ン タ ー 所 長 〇本会議に出席した事務局職員       事  務  局  長     小  澤  龍  也       局  長  補  佐     榊     由  美       主        査     吉  田  和  代 △開議の宣告 ○議長(伊藤雅章君) ただいまの出席議員は15人であります。 定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 1番、千田眞一君は、欠席の届出があります。 これより本日の会議を開きます。                                (午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(伊藤雅章君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりでございます。 △一般質問 ○議長(伊藤雅章君) これより本日の議事日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 昨日に引き続き、通告の順に従って質問を許します。 9番、千葉良作君。           〔9番 千葉良作君登壇〕 ◆9番(千葉良作君) それでは、9番の千葉良作です。質問通告書を読み上げて、質問したいと思います。 まず最初に、子育てには一つの村が必要だというタイトルで、永岡幼稚園の閉園について1点お伺いしたいと思います。外国には、標題のような言葉があって、ずっと受け継がれている国があると聞いております。私たちの周りでも、地域で子育てをすると言われ、皆さんで実践してきたところであります。村とか地域とかいうのは、お互いの顔が見える範囲で言葉を交わしたり、交流できる範囲であり、その中で大人も子供も育っていくものと考えております。地域が子育てから外されかかっている現在であります。地域での子育て環境を保持していくことが求められている幼児教育の現状でもあります。コロナウイルス感染症対策として多くの行事が縮小、中止になっておる現在は、さらにその傾向が増幅しております。 永岡幼稚園閉園について。11月2日に議員全員協議会が開かれました。永岡幼稚園閉園が協議題に上りました。その僅か2日後の11月4日には、教育委員会議が開かれ、直後に総合教育会議が開催されて、永岡幼稚園閉園が決定しました。園バスの停留所の固定化については撤回され、柔軟に対応する旨が報じられておりました。同じ日の永岡幼稚園閉園の記事の上には、衣川の衣里幼稚園閉園の知らせも報じられていましたが、閉園にしないで認定こども園の分園にするという、そういう要望が当局に出されて、当局はそれを検討すると、こういうふうに応じている報道がなされました。 地域の幼稚園永岡幼稚園は、42年の歴史を数え、1,000名以上の園児を育ててきました。金ケ崎町の生涯学習の歩みとともにあった幼稚園であると言っても過言ではありません。20周年、30周年記念誌も発行されております。「将来を見据えて幼児教育の充実のために児童館から幼稚園へと転換し、岩手県内においても早くから幼稚園を整備してきました。このための環境整備に地域の協力を仰ぎました」、これは前町長のお祝いの言葉です。「地域の幼稚園として定着し、今後地域の唯一の幼稚園として愛されるようPTAも頑張ります」と、当時のPTA会長がこう述べております。さらに、「永岡幼稚園各種行事を通して小学校や地域一丸となった取組は、当町の教育行政にも大きなお力添えとなっている」と、現髙橋町長がこういうふうに述べております。記念誌には、こういう言葉も寄せられておりました。 町内の幼稚園は、金ケ崎幼稚園西幼稚園が閉園になり、今また永岡幼稚園が閉園になります。地域力が衰退している今日、この先が見えるようであります。座して死を待つような空気感金ケ崎町の幼稚園施策でありましょうか。以下、質問を行います。 1、永岡幼稚園に入ることを楽しみにしていた、過日の全員協議会の中で、永岡幼稚園保護者への説明会で出た話の内容を質問したところ、上記のような話があったという報告を聞いております。このことをどう受け止めておりますか。閉園と地域力との関係をどう考えておりますか。閉園が地域に与える影響をどう予測しておりますか。 2、町の総合計画の中に幼児教育幼稚園施策についての言及が見えない。町総合計画重点プロジェクトとして、若者が暮らしたいまち・女性に魅力的なまちを掲げ、多様な施策を行っております。若者、女性は、特にも子育てには大きな関心を持っております。家を建てるなら教育環境の整ったところを第1に考えて決めます。幼稚園学校環境が着目されているところでもあります。その方針がどこに述べられておりますか。 閉園は、人口増を課題としている町行政にとってよくないイメージ町内外に発信することになると思いますが、どうですか。 3、閉園決定までの過程についてお伺いします。平成29年、2017年に町立幼稚園あり方検討委員会が開かれております。18名の組織になっております。その提言を受けて、就学前の子供の教育・保育施設環境整備推進会議、これは庁内の組織、これが開かれておるようです。それから、平成30年、2018年、金ケ崎町立幼稚園再編計画策定委員会の3つの各委員会幼稚園統廃合計画に主に関わってきたと思いますが、そのほかにも検討した組織はありますか。それぞれの委員会が検討した主な内容はどういうものでありましたか。永岡幼稚園を閉園にしない方策を検討したことはありますか。内容はどういうものでしょうか。永岡幼稚園閉園の際のバス停固定化を決めた理由は何でしょうか。固定化を撤回した理由は何でしょうか。 4、幼稚園施策は座して死を待つような空気感、これは一般質問同僚議員が述べた言葉ですが、平成30年、2018年6月議会の一般質問同僚議員が上記のような発言をしていました。これはどう考えますか。同じ質問の中に、幼稚園教育のよさの発信不足と答弁しておりますが、よさとは何でしょうか。よさの発信は、平成30年以降どう行ってきたのでしょうか。同じ質問の中に、預かり保育についてもこれから発信していくという答弁もしておりますが、具体的にどう行ってきたのでしょうか。同じ質問の答弁に、幼稚園は南と北の2園化で進めるべきとの提案がありましたが、このことについては現在はどう変えておりますか。 最後に、5、お弁当を作るのが大変と、親のニーズとして幼稚園での昼食の提供が挙げられていますが、それへの対応はどうなっておりましたか。その施策は保護者のニーズに応えていると考えるでしょうか。 以上、質問いたします。 ○議長(伊藤雅章君) ここで、答弁をいただく前に出席課長等の報告をいたします。総務課長企画財政課長教育次長は出席をしております。 それでは、答弁願います。 教育長。           〔教育長 千葉祐悦君登壇〕 ◎教育長千葉祐悦君) 9番、千葉良作議員のご質問にお答えをいたします。 1点目の永岡幼稚園に入ることを楽しみにしていたというお子さんの保護者の話をどう受け止めるかとのご質問につきまして、兄弟同時入園を希望されているご家庭からのご要望に配慮をいたしまして、希望に添うよう方針を変更して、次年度の園児募集を行っているところでございます。 2点目の閉園と地域力との関係をどう考えるか、そして3点目の地域に与える影響をどう予測しているかというご質問につきまして、地域に幼稚園があるということは地域の魅力の一つになるものであり、閉園が地域に与える影響は少なからずあると考えているところでございます。しかしながら、地域に幼稚園がありながら園児数が減少し、望ましい幼稚園教育ができにくい状況にあることから、幼稚園園児数と在園児への集団教育の影響等を踏まえ、検討してきましたことにご理解をいただきたいというふうに考えているところでございます。 4点目の町総合計画における方針につきまして、第十次総合発展計画での幼児教育は、部門別計画学校教育の中に、小学校入学前に必要な教育を受けることができる環境整備を施策の方針として記載しているところでございます。 5点目の幼稚園の閉園が町行政によくないイメージ町内外に発信することにつきましては、幼稚園等への入園児数の減少に伴う幼稚園等統廃合は、本町に限らず各市町村が抱える課題であり、様々対応している現状であります。本町におきましては、就学前の子供たち教育環境を考えた結果、人数規模の基準を定め、その結果の統廃合であり、閉園であることを同時に発信しており、ご理解をいただいているものと考えているところでございます。 6点目の平成29年度及び30年度の検討組織以外の検討経過につきまして、平成25年度に町立4幼稚園PTA会長4名、町PTA連絡協議会、4幼稚園園長、6地区生涯教育センター所長を委員とする幼稚園教育検討委員会を組織しております。この検討委員会では、園児数の状況や園児への教育的効果の側面から、1学級当たり人数規模や異年齢学級編制の基準を検討していただいたところでございます。平成30年度に作成いたしました町立幼稚園再編計画では、この基準を基に人数規模の方針を定めているものでございます。 7点目のそれぞれの委員会検討内容につきまして、いずれの検討組織でも、園児数が減少している現状を踏まえ、金ケ崎町の子供にとって望ましい環境で育てることを主題に検討を行ったところでございます。 8点目の永岡幼稚園を閉園しない方策を検討したことはあるかにつきましては、平成29年度の検討では、町立4幼稚園を1園に統合し、南方幼稚園認定こども園として開園することを検討し、町民にご説明を申し上げたところではございますが、反対の意見が多かったことから、平成30年度の検討では町立幼稚園の再編と南方幼稚園認定こども園化を分けて検討を進めてまいってきたところでございます。検討では、町立幼稚園園児数が減少している状況を受け、町立幼稚園全体としての課題を整理し、統廃合基準を定めた上で統廃合を進めることと、町立南方幼稚園認定こども園に移行することを方針としたものでございます。このたび永岡幼稚園における異年齢学級が継続している状況から、人数規模を確保するために統廃合が必要であるとの結論に至ったところでございます。これらの結論から、統廃合を進めようとしているものでございます。 9点目のバス停固定化につきましては、保護者の利便性を考慮した上で、誰でも分かりやすく安全な場所、施設等バス停を設置したいと考えたものでございます。園児のバス利用の状況により、バス停場所の変更もあり得ることから、誤解を受ける表現であると考えまして、文言の削除を行ったところでございます。 10点目の座して死を待つような空気感という議員の発言をどう考えるかにつきましては、幼稚園の活性化、魅力ある幼稚園にするための工夫や努力を行ってほしいという主旨での発言と認識しているところでございます。 11点目の幼稚園教育の良さをどう考えるかにつきましては、幼稚園では幼稚園教育要領に基づき、生きる力を育むための指導を行うほか、基本的生活習慣身体機能調和的発達、さらには遊びを通して言葉や表現の発達を促し、規範意識や自他を思いやる心を育むなど、幼児期に経験したことが就学以降の学びを支えることができるものと認識しているところでございます。また、預かり保育を実施することで、保護者の必要に応じて平日の夕方6時までの保育に対応できるよさがあると考えているところでございます。あわせて、12点目の質問への答弁となりますが、園児募集要項幼稚園のよさを記載し、保育所の利用を希望される保護者にも同様の説明を行ってきたところでございます。 13点目の幼稚園は南と北の2園化で進めるべきとの提案につきまして、教育委員会といたしましては、人数規模を確保して就学前の教育環境を充実させるための基準として統廃合の基準を定めたものであり、人数規模が確保できている限り統廃合を進める必要はなく、2園化についても検討を行っておりません。 14点目の幼稚園での昼食提供につきまして、認定こども園南方幼稚園において、今年度から給食の提供を行っているところでございます。他の3幼稚園におきましては、各園において保護者の意向を確認の上、月1回から週1回程度の外部搬入によるお弁当の日を定めて対応をしているところでございます。 以上、9番、千葉良作議員のご質問に対する答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これより再質問を許します。 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) それでは、何点か再質問したいと思います。 まず最初に、町立幼稚園永岡幼稚園の閉園が決まってからこういう質問をするというのは、一体どういうことだというふうに思われるかもしれませんが、私とすればやっぱり今まで何かこうもやもやとしたものをはっきりさせたいなというふうな思いもございまして、新聞等にも閉園が発表になりましたし、それから先日の町の広報のお知らせ版にも大きくばっと載っておりました。大変素早い対応だなと思って、驚きとともに、こういうふうにやっぱりはっきりすればいいのかなということも考えております。 ただ、今外部から導入して人口を増やしたいという、いつでも、どの議員でもそういう発言なさりますし、それから当局も必ずそういうのが大きな課題だということはもう皆承知しているわけですが、そういう中で幼稚園というか、幼児施設がなくなってしまう、なくしてしまうというのは、これはやっぱり大変なことではないかなというふうに思います。子供が少ないから閉園するということで、若い人たちを金ケ崎に引きつけることはできるのかということが非常に疑問に思ってくるわけです。決まったことだからといえばそれまでですけれども、もう一度考えてみれたらいいなというふうに思います。ましてや地域の組織は本当に極端に減っております。老人クラブなんかは本当にばらばらになってきて、本当は先頭に立って、長年培った経験を基に地域をまとめていくのが老人クラブの一つの大きな役目ではないかと、老人こそが一番元気にいかなければならないのではないかという、その老人組織、あとは今退職後も働かなければならないということで、一番の中心になる人間もなかなか地域に定着しないというようなこともありまして、それをまとめていくのはやっぱり子供だなと。年寄りももちろん引っ張るのですけれども、その真ん中に子供を生まなければならないというふうな気がしております。やっぱり子供が集まれば、当選親が集まってきますし、いつも言いますが、親が来ればじいちゃんばあちゃんも来て、遠いほうのじいちゃんばあちゃんから含めて来ますので、大変な活気が出てくるということはもう明らかなわけですが、そういうことを念じて今再質問しているわけです。 そういうことを踏まえて、幼稚園のよさというのは、やっぱり町から発信していくというふうなことを言っておりますが、この教育委員会幼稚園のよさを町民または該当する保護者にどういうふうに発信したのか。幼稚園に来るといいよと、多分そういうことだと思うのですが、その発信がどこで、どのように、どんな形で行われてきたのかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) 9番、千葉良作議員のご質問にお答えをいたします。 以前の答弁の中で、よさという表現が取り上げられていたことを認識しております。どのように発信してきたかという点につきまして、説明をさせていただきたいと思います。まず、保育と教育、つまり保育所幼稚園、2つの教育・保育施設があるわけでございますが、教育委員会といたしましては、このどちらかを比較してよさという表現でお伝えすることはできかねると思っております。したがいまして、幼稚園教育の中で行われるべき活動は一体どのようなことかということであったり、さらには幼稚園の施設に入ることで、例えば保護者のニーズにより預かり保育があるということであるとか、そういうところにつきまして、園児募集の案内及び広報等で周知を図りながら、それをよさとしてお伝えをしてまいったところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そのことはいつもお伺いしてよく分かるのです。幼稚園はこういうふうによさがあって、ただそれをどんな形で誰に向かって発信してきたかと、その発信の効果は教育委員会ではどう評価しているか、そのところについてはいかがですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 非常に難しい答えかと思っております。と申しますのも、やはり保育及び教育、こちらを選択、判断するのは保護者の方々であるからでございます。幼稚園教育に適正な人数確保に向けて、様々工夫をしてきたところではございますが、結果として閉園せざるを得ない状況になったということにつきましては、考えなければならないところはあったのかなと思うところではありますが、平成25年から7年間にわたり、その年度、年度に応じた幼稚園の状況を踏まえ、各関係の方々を交え、協議を重ねてまいりました。その結果として受け止めていただければ幸いでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そうすると、教育委員会としては今までよさを発信してきたのだけれども、もうそれは十分だったと、こういうふうに認識していますか。
    ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 十分であったかどうかというご質問に関しましては、明確にお答えすることはできませんが、教育委員会としてやるべきことはやらせていただいたと認識しております。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) さっきも質問の中で述べましたが、同僚議員が6月議会の中で、幼稚園施策というのは座して死を待つようなものだと、非常にいろいろ考えさせられる言葉なのですが、そういうことを述べているその中で前教育次長が、園児が減少しているにもかかわらず、幼稚園教育のよさを発信する努力が足りなかったというふうに答弁して、ここに記録、記録って議会広報の記録ですが、載っているのです。そうすると、やっぱり当時の次長は足りなかったというふうに認めるのですが、現次長はちょっとこれは評価できないという話なのですけれども、やっぱりそれは前の次長の認識が不足していたのか、それについていかがですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 平成25年から進めてまいりました再編計画に関しましては、7年間を通して満足だったというふうには思ってございません。前次長が答弁をいたしましたように、発信力という部分において足りなかったという反省点、ご指摘があったところから、その後は教育委員会といたしましてできる限りの発信をしてきたつもりでございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そうすると、現次長といいますか、教育委員会では、もうこれは教育委員会としては十分に発信してきたと、その結果がこの人数の減少だというふうに捉えているわけですね。それでいいですね。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 やるべきことはやらせていただいたということで、先ほどもご説明を申し上げましたが、しかしながらこの結果となったということについては、様々受け止め方、お考えをお持ちの方がいらっしゃるであろうと思われますので、教育委員会としましては、やれるべきことにつきましては、関係各位の意見を踏まえながら進めてまいりましたが、その成果という部分につきましては、十分であったということについては、明確には答えをできないと考えております。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そうすれば、永岡幼稚園のことについては、保護者にも十分に丁寧に説明していくと、地域にも十分に話合いを設けていくというふうなことも、教育委員会の資料の中には、町民懇談会の中の資料にはそういうふうに述べてあるのです。当然のことなのですが、十分に話し合う機会を設けるというふうに言っておるのですが、そのことについては、永岡幼稚園のことについては、それも十分だったというふうにお考えですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 永岡幼稚園保護者の皆様方に説明をさせていただいて、そのときに様々なご意見を頂戴しております。中に、幼稚園に入るのを楽しみにしていたという保護者、さらには入れる予定であったというようなご意見もいただいております。そのご意見を踏まえまして、考慮をした上で再編計画の若干の見直しを図り、入園について考慮して進めてきたところでございます。ですので、一定の理解は得られたものというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そのよさの発信なのですが、永岡幼稚園そのものに限っていけば、そんなに多くの対象者ではないですよね。そんなに何百人といる、地域の住民はいっぱいいますけれども、該当者といいますか、説明しなければならない人というのはそんなに多くあるわけではないのです。説明会なんか聞いておりますと、そのくらいいっぱい集まっているようには報道でもなされていませんし、私も聞いていないのですが、それでいいですか、集まった人数については。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 永岡幼稚園保護者に対して行いました説明会の中では、ほとんどの保護者の方々に説明を聞いていただいたと認識しております。ただ一方で、地域の方々、さらには全町に向けて説明をしていく際におきましては、ご質問のとおり、人数が少なかったということは事実でございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) その保護者の対象なのですが、今入っている園児の親は当然だと思いますけれども、これから入る予定といいますか、該当者になる保護者もいるわけですが、そういう人は該当者には入っていましたか、入っていませんか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えいたします。 直接的にご案内を差し上げたということではございませんけれども、広報の中ではその説明会に向けての周知を図ったと考えておるところでございます。加えて、今後永岡幼稚園を利用するか否かにつきましては、現在保育所等に通わせている保護者に向けてアンケート調査を行っておりまして、その意向については教育委員会のほうで把握をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そうすると、全ての対象者を対象にして説明したというわけでも、来ないから、会議に来ませんから、それは教育委員会の責任ではないとは思いますけれども、ただそういう該当者に声をかけるような、そういう説明というのはしてこなかったというふうに認識してよろしいですね。来た人には説明したけれども、そういうふうなまだこれから、今1歳だ2歳だという子供の親、多分来ていないのではないかと思いますけれども、そういう親については特別配慮はしなかったということでいいですね。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 直接のご案内は差し上げてございません。これは、先ほどご説明をいたしましたように、調査をした結果、幼稚園を利用する意志はないというようなご家庭が多かったというところが理由ということで捉えております。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そうすると、幼稚園のよさを教育委員会、そして知らせるということは十分ではなかったということと認識していいですか。こっちには幼稚園に入るという気がないということになれば、どっちがいいという二者択一になれば、こっちのほうがいいというふうになったらば、よさを保護者が認めていないというふうに評価してよろしいですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 最終的に保育園、幼稚園を決めるのは保護者であります。その保護者の方々にご説明をしなければならないよさという部分につきましては、一番初めにもご説明を申し上げましたように、幼稚園教育の中では一体どのような活動がなされているのか、そういったことをお伝えしていくことが幼稚園教育のよさというものを発信していくことというふうに捉えております。幼稚園教育の活動の内容につきましては、広報それから園児募集案内等で周知を図っているというふうに思っておりますので、そのように受け止めていただければ幸いでございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) 分かりました。やっぱり一般的には広報とか、そういうようなのでお知らせするのは役場の仕事だと思いますけれども、対個別になったときに、一般的な1万5,000人の町民に知らせるときは広報とかそういうので、町民懇談会等で知らせることはこれでいいと思います。こういう個別になったときに、やっぱり個別に該当する、そのくらい大きくない人数にやっぱりきちっとよさを発信していくということが大事ではないかなと思います。これで流したからみんな読んでいるのだと、これで行ったからみんな行ったなと、理解しているなと、来ないから分かっているのだという認識では、これからそれこそ座して死を待つようなものかなと、私は悪いほうの、教育長はそうでない意味で取ったと、激励の意味で取ったようなさっきの答弁ありましたけれども、私からするともう先が見えているなと、次はあそこかな、次はそっちかなという、そういう感じで、そしてそれがまたこれからの若い人たちがそういうふうに思ったときには、昨日も同僚議員からもう少し娯楽施設という話もありましたが、それも大事ですけれども、やっぱりここに生活を構えるとなると、どうしてもそういう教育環境というのが必要になってくるのではないかなと。そういうときに幼稚園が閉園になっていくというのは、非常にマイナスのイメージではないかなというふうに思っております。 では、次の項目に行きたいのですが、同じようなよさの中にも昼食の提供の問題もあるわけですが、教育委員会としては懇談会の中で、六原幼稚園、三ケ尻幼稚園永岡幼稚園では家庭からお弁当を持参いただきますが、月2回程度のおかず給食も実施しますと、こういって実際に実施しているようです。ただ、月2回程度のおかず給食で、その保護者幼稚園のよさというふうに認識しておったのでしょうか。私が聞いた若いお母さんたちは、やっぱりお弁当作るの大変だというのが本当にほとんどの若い方々言うのですが、それが月2回程度で満足して幼稚園に通わせるというふうな方針だったのでしょうか、いかがですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えいたします。 すみません、お弁当のよさの前に、先ほどの就学希望アンケートを保育の保護者に向けて行ったという点に関しまして、修正をさせていただきたいと思います。案内を個別に出していなかったというふうにお伝えをいたしましたが、就学希望アンケートをする際におきましては、零歳から2歳の保護者に向けて説明会の案内を出しております。大変申し訳ございませんでした。しかしながら、来ていただけなかったという点におきましては、やはり議員ご指摘のように、もっと発信していく必要性があったと捉えております。大変失礼いたしました。 それでは、月2回程度の給食について、保護者が満足して幼稚園に通わせているのかという点につきまして、お答えいたしますが、幼稚園教育のほうを選択し、保護者幼稚園に子供を通わせている理由の一つとして、お弁当、給食、そのことが理由の上位といいましょうか、理由として挙げられるものかどうかは定かではございませんけれども、そのお弁当等に関する意見、要望等について聞き取りをしていないところがございますので、その点につきましては申し訳ございませんけれども、回答ができないということとなっております。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) 分かりました。 それでは、次の地域力幼児施設のことについてお伺いします。町民懇談会の中の話題をまとめにした記事も胆江新聞に載っておりましたが、これを見ていると永岡の会場では子育て世代の住民が閉園は残念だと、そして休園にする考えはなかったかと苦言を呈したというふうに記事として載っております。それから、閉園後の施設の活用法をめぐり、母親の心のよりどころが地域にないと子供の数は増えていかないというふうな要望もあったと、こういうふうに聞いております。やっぱり地域から幼児施設がなくなっていくというのは、大変なマイナスイメージだと私は思います。 日本教育新聞という新聞があるのですが、その中に、これは全国の例ですので、このとおりみんなやるというわけにはいかないと思いますけれども、こういう記事がありました。「数字が語る日本の教育」ということで、兵庫県の明石市の人口移動というふうなことで、明石市では養育費の取立て、多分離婚した家庭のお母さんがお父さんのほうに取り立てるというのですか、それから小中学校の無償給食、おむつ宅配による見守りなど、子育て支援を積極的に行っておりまして、専門家の間では俺たちの明石市と称賛されていると。そして、転入者が20代、20歳から29歳、この辺が超過していると、どんどんここに来ていると、そういうふうに報じられております。子育て世代向けの施策をすると、当該年代が移住してくるというエビデンスにほかならない。税収も着実に増えていて、地域振興の鍵は子育て施策であると言っても過言ではないとこの新聞にはあります。若年層の場合は、住の支援も不可欠で、空き家の有効活用も要となる。白々しいPRよりも、やるべきことはたくさんあると、マイタさんという方が日本教育新聞に書いています。 やっぱり子供を育てやすいというところが人を集める大きな要素になっているのです。そういう意味において、マイナスイメージではないかなというふうに思いますが、地域力の向上のために児童表彰制度というのもあるのですが、これは地域の人が学校に、子供に目を向けるといういい方策だと思っているのですけれども、これなども大いに活用してほしいなと思っているのですが、ちょっと話、幼稚園からずれますが、もしよかったらばこの表彰制度のことも結果といいますか、今年の内容について、もし分かっているのであれば教えていただきたいですが。 ○議長(伊藤雅章君) 教育長。 ◎教育長千葉祐悦君) ただいまのご質問にお答えをいたします。 表彰制度をやって4年目でしょうか、迎えますけれども、まず子供たちの部分の反応につきましては、これまでの議会の中でもお話をしておりますけれども、子供たちにとっては、ひょっとすればPDCAというのは今業務でもいろいろ取り沙汰されておりますけれども、子供たちの学びのPDCAもそのサイクルの中で行われ始めてきているのかなというふうに思います。自分で計画を立てて、そして実行し、さらには自分で評価、あるいは他評価も含めまして、そして次の行動に対してどうしていけばいいかということを考えるという、そういう姿勢というか、考え方については何となく定着し始めてきているかなというふうに思っております。 やってよかったというのは、まだ統計出てきておりませんけれども、例年どおりの高い率で高評価を得ているというふうに思いますが、ただ今年度は実はコロナ禍であるというふうなことから、やはり目標値、あるいは今までもそうですけれども、2つほど目標を定めて子供たちは取り組んできたわけですが、そのうちの1つ、地域貢献という部分につきましては、コロナ禍の下で全ての行事等が中止、縮小される中で、それらの部分に参加することはできなかったわけでございますけれども、それ以外の目標についてはこれまでどおり進めているというふうに考えているところでございます。 ただ、表彰時期、12月に入りまして来週から随時始まりますけれども、その中で子供たちの表情、あるいは先生方から具体的にどうであったかということについては、聞いていきたいというふうに思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) すみませんでした、突然と。 そこで、次のほうに移りたいのですが、平成30年のお知らせ版を見ると、金ケ崎町立幼稚園再編計画の推進方針に基づいて永岡幼稚園は閉園ということですが、この再編計画というのは幼稚園の定数を定めたものですね。この人数であれば閉園するというふうな、そういう内容で、それが基になって今回の閉園になったというふうに考えていいですね。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 適正な人数規模等の基準を定めたものによりまして推進を進めてきたものでございますので、そのとおりでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) それによると、3歳児と4歳児が8名以下、4歳児と5歳児が合わせて16名以下の場合には異年齢の学級を組むと、これでいいですね。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) そのとおりでございます。適正な人数規模につきましては、愛知教育大学の幼児教育の専門家であります新井美保子教授の報告から、基準として1学級当たり15名から25名程度ということで設定をいたしておりますし、今ご質問にありましたとおり、3歳児、4歳児の合計が8名以下、4歳児と5歳児の合計が16名以下というこの根拠につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律というものがございまして、その中におきまして複式学級については16人まで1学級編制をすると。ただし、1年生を含む場合については8名と、これは小学校の場合なのですが、これを基準として定めたものでございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) それでは、最後のほうに質問になりますが、小学校と幼稚園と比べた場合に、やっぱり手厚くやるのは小学校のほうですか。2つ比べた場合に、例えばかけっこなんかでも小学校だと100メートル6年生走るけれども、1年、2年は何メーターとかとやるわけですが、それが幼稚園の場合になれば、やっぱり100メーター走らせるのですか。言っていること分かりますか。レベルが幼稚園の場合はもっと手厚くする必要あるのではないかと思いますが、全てのことです、人数ではなくて、それいかがですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 おっしゃるとおりでございます。小学校と幼稚園の場合につきましては、もちろん発達のレベル違いますので、そこは考えていかなければならないと思いますが、ただ今回の適正人数の規模の基準によりましては、これを決めるに当たりまして、あくまでも参考としてその数字をもって充てることが最大限に人数を確保するといいましょうか、これより低く人数を設定してしまいますと、さらに子供の望ましい教育が難しくなってくるというところから、この人数として定めたものでございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) 私この人数見たときに、ふと思い出したことがあったのですが、これ小学校の基準だなと。私も複式1回経験したことあります。あれは4、5年ですか、16名という、あのとき15名ですか、それを受け持ったことあるのですが、とんでもない学級になってしまいました。千貫石の分校みたいに1、2年、3、4年、5、6年と毎年決まって複式であればそれなりの方式も出ますけれども、今年は8人だからこっちだ、今年は十何人増えたからこっちだと、からから、からからと子供が変わると、指導するほうも何をやっていいか。2クラスですから、2学年ですから、これを入れて、今年は3、4年だ、来年は4、5年だとからから変わっていくと、これが大変なのです。 そこで、これの小学校の基準を幼稚園に当てはめるということは、そういうことはあるのですか。私はもう少し人数を減らすべきではないかと、組合せを。そうしないと、小学校のレベルで幼稚園の指導はできるものですか。その辺の人数はいかがですか、この基準。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 大前提といたしましては、あくまでも小学校の人数を参考にしたものでございます。したがいまして、小学校と幼稚園、その教育について一緒くたとして捉えることと考えてはございません。幼稚園の1学級の編制といたしまして、適正な人数規模として1学級当たり15名から25名ということを設定した上で、それよりも少ない人数の場合においては異年齢学級を編制するという段階を経まして、この人数と設定をさせていただいたところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) ですから、人数の基準が小学校と幼稚園を同じレベルで決めるというのは、これは基準の設定の仕方が間違っているのではないですか。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 この編制基準の人数につきましては、教育委員会のみで設定をしたものではございませんので、それぞれの関係者からの意見を踏まえた上で、最終的にこの人数として設定をさせていただいたものでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君。 ◆9番(千葉良作君) そこのところに無理があるというのが私。私も何の気なくずっと8人とか16人見てきたのです、何も考えないで。ああ、そうか、8人だから閉園だと、これは分かるのですが、8人の基準、16人の基準これがもともと小学校の基準を基にしてその委員会で決めたと、これがやっぱり私は閉園の大きな基になっているのではないかと。ここをやっぱり見直して、もう少し手厚くしていかないと、幼稚園教育は成り立っていかないのではないかなというふうに思いますが、いかがですか。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁は簡潔にお願いします。教育次長、いいですか、答弁。 ◎教育次長東海林泰史君) お答えをいたします。 さきの基準を小学校を参考にということに加えまして、グループ、集団で自治的に子供たちが遊びを通して資質、能力を育んでいけるようなグループをつくっていくという前提を考えますと、例えば3名が何グループというようなことも踏まえての結果ということになっております。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉良作君の一般質問はこれで終わります。 お諮りいたします。休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午前11時15分まで休憩をいたします。            休憩(午前11時03分)                                                    再開(午前11時15分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 課長等におきまして、教育次長は退席しております。生活環境課長、中央生涯教育センター所長は出席をしております。 ○議長(伊藤雅章君) それでは、一般質問を続けます。 6番、阿部典子君。           〔6番 阿部典子君登壇〕 ◆6番(阿部典子君) 6番、阿部典子でございます。私は、伝建地区を巡る課題と社会変化と題し、これ1点に絞り、町長と教育長にお尋ねいたします。 城内、諏訪小路の歴史編さん記録を基に町が行った城下町を形成する町並みや庭園、樹木等の調査から、近世の歴史的景観や文化が今に至るまで残っていることが明らかになり、平成13年6月15日に国の選定を受けた城内諏訪小路伝統的建造物群保存地区(以下伝建地区という)は、保存会を中心とする地域住民の活動に支えられ、早いもので19年の歳月が経過しました。保存に関しては、先人が築いてきた文化と豊かな自然を後世に伝え残すため、町策定の伝建地区保存事業計画に基づき、保存、保全に努めているところであります。 現在推進中の伝建地区第2期保存事業計画期間も残り僅かとなり、第3期保存事業計画の策定が間近であることから、現在まで進めてきたことへの評価に検討を加え、次期計画に反映する時期かと思われます。改めて伝建制度で歴史的風致をとどめる貴重な財産を守る道を選んだ町、地区としての誇りと意義を再確認し、行政と住民が一体となり、伝建環境と住環境を整えていくことが大事であると認識するところであります。今後の保存事業計画の推進に当たり、総括を含め、以下の点についてお伺いいたします。 (1)、第2期保存事業計画の事業評価について。 (2)、観光資源と位置づけられる伝建地区の今後について。 (3)、伝建地区の災害対策について。 (4)、少子高齢化が進む中での伝建地区のまちづくりについて。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 6番、阿部議員のご質問にお答え申し上げます。教育長にもお尋ねでございますが、先に私のほうから答弁をさせていただきます。 最初に、伝建地区における観光資源に関する質問でございます。まちづくりに関する質問、これにお答えをさせていただきます。初めに、観光資源についてでございます。これまで伝建地区は、平成12年9月9日に告示をいたしました金ケ崎町城内諏訪小路伝統的建造物群保存地区保存計画に基づき、建物や生け垣などを保存することを重点として、この事業を進めてきたところでもございます。案内表示板等の設置やボランティアガイドの皆さんによる活動支援等、来訪者対策も進めてきたところでございます。現在では、保存団体による来訪者への案内、さらには指定管理者が各指定管理施設で趣向を凝らしましての事業の展開、これらによりまして来訪者へのおもてなしが行われておるところでございます。そして、選定当時と状況が様々変化もいたしておる、そういうところでございます。 また、指定管理施設につきましては、SNSの活用による情報発信が可能となりますようにということで、Wi―Fiを設置いたしまして、来訪者の受入れ環境の充実に努めてきたところでございます。今後は、地区住民の意見を踏まえまして、伝建の魅力を広く発信できるよう観光資源としての活用について検討して進めてまいりたいと考えております。 次に、少子高齢化が進む中での伝建のまちづくりについてでございますが、少子高齢化は町内どこの地域でも抱えている課題の一つでございます。そういう中で、伝建地区では特にも少子高齢化が進んでおる、そういう状況でございますので、建物や生け垣などの景観を維持することが困難になるなど、課題があると捉えておるところでございます。 金ケ崎町の伝建地区の特徴としては、保存地区全体に住民が生活をしていることに価値があると考えており、今後課題解決に向けながら、その保存を維持していくと。そのためには、地区の住民の皆さんと町行政の役割分担を明確にしながら取組を進めていく必要があると、こう考えておるところでございます。まずは自治会をはじめ関係団体と事前協議を行い、地区住民対象のアンケート調査や意見交換をしながら、これからの伝建について検討を進めてまいりたいと考えております。 以上で私のほうからの6番、阿部議員の質問の答弁とさせていただきます。終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、教育長、答弁願います。           〔教育長 千葉祐悦君登壇〕 ◎教育長千葉祐悦君) 6番、阿部典子議員のご質問にお答えをいたします。 初めに、金ケ崎町城内諏訪小路伝統的建造物群保存地区第2期保存事業計画の事業評価についてでございますが、本計画では平成23年度から令和2年度までの10か年で主な直接事業といたしましては、来訪者対策や保存活動団体への支援、保存物件等の修理・修景事業、現在の金ケ崎要害歴史館である金ケ崎資料館整備、現在の土合丁・旧大沼家侍住宅である旧田山家侍住宅関連事業、旧坂本家侍住宅の差し茅、地区内の案内標柱の整備などを計画に盛り込んでおり、計画に沿った事業を進めているところでございます。第2期保存事業計画の評価につきましては、現在取り組んでいる事業もあることから、進捗状況を見ながら進めているところでございます。しかし、金ケ崎町城内諏訪小路伝統的建造物群保存地区保存計画においては、いまだ着手できていない事業もあることから、今後地区住民の意見を踏まえ、優先順位をつけながら事業を進めていきたいと考えているところでございます。 次に、災害対策についてですが、伝建地区内では毎年1月26日の文化財防火デーに合わせて地区内の保存団体とともに自治会、防災組織の協力を得まして、防災訓練を実施しているところでございます。地区内の防犯、防火、防災に関する取組については、金ケ崎町城内諏訪小路伝統的建造物群保存地区保存計画に記載しておりますが、より具体的な対策につきましては、国庫補助事業を活用して防災整備計画の策定に取りかかりたいと考えているところでございます。 以上で6番、阿部典子議員のご質問に対する答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 町長の答弁が終わりました。 これより再質問を許します。 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 第2期保存事業計画9年目を迎えた令和元年6月、一般質問で進捗状況と評価について伺った経過があります。その際、おおむね計画どおり推移しているとの答弁をいただき、安心と今後への大いなる期待を抱いたことを覚えております。答弁をいただいてから1年半が経過した今、新型コロナ感染症という世界的規模の大きな壁を目の前にし、当局も感染拡大に備えた対応で大変な時期であります。しかし、ここで住民の声を閉ざしてはならないという思いで質問いたします。前回の質問と重複する点が多々あるかと思いますが、ご了承願います。 それでは、早速(1)の第2期保存事業計画の事業評価について。この件に入るに当たり、伝建制度に取り組む体制についてお伺いいたします。この6年間を例に取りますと、平成27年度から平成28年度までの文化財関係の対応部署は、中央生涯教育センターでありました。その後、平成29年度から令和元年度までは教育委員会事務局が担当してきたことは、皆様ご周知のことであります。その間専門的知識を持つ学芸員は、教育委員会事務局所管でありながら中央生涯教育センターに籍を置くなど、一定しない時期がありました。本来文化財関係を担うのは教育委員会ではないかと思いますが、何か今後に期待することがあり、中央生涯教育センターに移行したのでしょうか、教育長にお尋ねします。 ○議長(伊藤雅章君) 教育長。 ◎教育長千葉祐悦君) ただいまのご質問にお答えをいたします。 今まで文化財行政は、国も県も、そして各市町村も同じだろうと思いますが、どちらかといいますと保存に重点を置いた文化財行政であったというふうに思っております。 しかしながら、昨今国のほうの施策の方針も変わりまして、保存のみならず活用という部分についても非常に大きなウエートを置いての施策ということになりました。これを受けまして、今まで本町においてはどちらかといいますと、先ほどお話ししましたように、保存ということにウエートを置いたわけですが、この国の方針に基づきまして、今後活用の部分にもやはり目を向けながら進めていかなければならないというふうに考えたところでございます。したがいまして、活用を考えれば中央センターのほうがより効果的に施策を進めることができるという考えの下にこのような体制にしたということでございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 第2期の期間は平成23年度から平成32年度の10か年です。まだ推進途中であるにもかかわらず、管轄部署が変わった理由についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 教育長。 ◎教育長千葉祐悦君) ご質問にお答えいたします。 実は文化財関係につきましての主たる管轄は、いまだ教育委員会事務局でございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 大体了解しました。ただ、今後対応する職員が同じであってもトップが替わり、対応窓口が変わるものですから、せめて伝建地区を含む関係者などに何らかの説明が必要ではないかと思います。 それでは、改めて伝建地区は地区全体が住民の生活エリアであります。歴史的資産を継承しながら、生活と共存していくためには常に住民の意識を把握し、安心安全な暮らしを確保しながら、保存の整備や活動を行う必要があります。期間途中ではありますが、第2期保存事業計画期間において、住民及び関係する組織との意見交換会がどの程度行われてきたのかお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えします。 今までどのぐらいの意見交換会を設けてきたかというところでございますが、以前の部分では関係団体でのいろいろな話合いの場というところを持たせていただいておりますが、ここ数年設けられていないという状況でございます。どういった団体が活動しているかというところで、皆さん共有する場ということで、そういうふうな会議を設けていたのですが、今は開催していないという状況でございます。 また、議員のご質問にもありましたが、やはり来年20周年というところで、いろいろ状況が変わってきているという部分がございますので、答弁でも申し上げたとおり、今後において意見交換、そのきっかけとしてアンケート調査、ボリューム的にはそんなに多くはないのですが、意見交換をきっかけとする部分でアンケート調査を実施しながら、いろいろご意見等、またアイデアもあれば、そういうふうな部分も伺いまして、今後の取組につなげていきたいと、そういうふうな考えでいるところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 第2期では、推進体制を図る上で住民の理解を得ながらとあります。計画推進に係る説明や協力要請、あるいは補助金申請に係る共通認識、相談窓口など確認や情報周知を図り、実のある計画推進となることが本来のあるべき姿であると考えます。そのために、最初に担当部署の変更なども含め、説明や意見交換などが行われてきたかお尋ねしました。 緑の環境物件である景観樹木は、保存番号がついているもので118あります。他と区別する表示があるのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えします。 緑の環境物件等保存の部分については、台帳上で整理をさせていただいているところでございます。議員のご質問は、その部分に表示をしているかというお話かと思いますが、そこまで表示しての管理という部分では対応していないところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 景観をなすものですが、自分の家にありながら継承されなければ、どれが指定木であり、なぜ貴重なのか分かりません。せめて印や表示などがあれば改めて認識できるのではと考えます。いかがでしょうか。これは伝建に住んでいる人の啓発にもつながることだと思いますが、いかがでしょうか。何らかの方法があればお願いします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) 今後進める上で参考となるご意見としていただきたいと思います。今後どういうふうな形で指定木等の管理ができるか、所有者等の意識啓発というものも考えながら、考えていきたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 伝建地区の風景は、緑の環境と一体をなしているところに価値があると評価されています。町として、緑の環境物件とともに地区の生活の中に息づく樹木群にどれだけ関心を持ってきたのか、確認の意味でお尋ねします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) 管理の部分については、やはりなかなか樹木等が高くなったりというところで、管理がなかなか行き届かないというところも事例として出てきておりますので、そういった部分をどのように対応していけばいいのかというところもいろいろ考えながら対応策を、この部分につきましては、行政一方ではなく地域住民また所有者、そういうふうな部分の役割分担をしながら、どういった取組ができるかというものを地域の方々に、伝建地区のエリアの方にご理解をいただきながら、取り組んでいきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 物的保存は進んでいるものの、緑の環境物件をはじめとする多くの樹木に対しては具体策がないまま年月が経過してきたような気がします。20メートルを超すスギを主とする樹木、高いものでは40メートルを超すそうです。すばらしい景観の背面には、様々な課題が隠れています。将来にわたり景観を維持、保全するためには、町としてどのようなお考えを持っているのかお伺いしたいところですが、これからのことと先ほども伺いましたので、次の質問に移ります。 以前行った質問で、整備については樹木医など、専門家の意見を聞きながら進めたいとの答弁をいただきました。その後、審議会委員である樹木医や専門家に整備に関する指導、助言、意見を求めたことがあるのかお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 樹木の管理の方法とか、そういうふうな部分を樹木医に相談したかという件でございますが、こちらについては審議会委員の中に樹木医がおりますので、そういうふうな部分については個別に相談というところもさせていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。
    ◆6番(阿部典子君) 樹木は生物であり、建物同様に歴史を生きてきています。高木や老木などの調査をエリア分けして年度ごとに行う、あるいは5年、10年スパンで巡回、監視を行うなど、様々な方法があるかと思いますが、現在までの対応として少しでも計画の中で行ってきたことがあれば紹介願います。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) こちらの部分については、樹木医に相談して、その後の部分につきましては対応ができていないという部分でございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) この問題は、短期的計画で終わるものでもありません。長期的視点で計画を策定する必要があります。保存事業計画の中で具体策を今後講じる必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) ご質問にお答えいたします。 こちらについても次の計画の中に、やはり維持、保存の課題ということで盛り込みながら進めていきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) また、歴史的町並みの風景を形成する生け垣や樹木の維持、整備は、住民の高齢化に加え、経費と労力がかかります。今自分がやれるうちはいいが、息子の代になったら維持が難しいと将来を不安視する声が地域から多く聞こえてきています。町民懇談会でも、樹木の枝打ち1つに18万円もかかる、何とか支援してほしいとの要望が出ていました。この件に関連しては、平成29年1月に開催された審議会において、緑の環境物件である生け垣とえぐねの維持管理についても協議されているはずです。その後3年半が経過し、町としてこの件について向き合ってきたのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 樹木の整備に関しましては、伝建エリアにとどまらず、いろんな各地区でやっぱり樹木が大きくなったり、あとは老木だというところでの対応でも、地域課題としてあるものと思います。その部分について対応ということで、なかなか所有者の部分の取組とか、そういうふうな部分で行政の支援というところにもなかなか結びついていないというところもございます。中では、やはり住民の団体が活動の中で寄附を集めて、そういった環境対策をしているというところの事例もございますので、そういった部分も結びつけながら、行政としてどのような取組ができるかというところを皆さんといろいろ協議しながら、考えていきたいと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 複合環境物件指定を受けている庭園5か所は、景観を維持するため補助金申請の対象となっておりますが、緑の環境物件、生け垣、景観樹木、えぐねや物件指定以外のものについては、皆さん一生懸命手入れされておりますが、復旧や植栽補助にとどまり、環境維持管理をする補助が設けられていないのが現実だと思います。保存団体には活動補助として出ていると思いますが、実際に携わる方々も高齢化してきております。もし維持管理がされず放置されると、空き家も含めた景観阻害問題が発生してまいります。また、成長著しい樹木は民家への物損、自宅であっても屋根や雨どいを傷める、さらには日照的影響を与えるなどの原因にもなり、現にそうした被害も出始めています。 昔、杉はかやぶき屋根を守ったり、風雪から民家を守る働きがありました。成長すればまたリサイクルで建築資材などにも利用し、また植栽が行われたものです。町として、この宝を後世に残すため、管理が継続的にできるよう支援、助成すべきだと考えます。町独自で前向きに考えてみてはいかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) こちらに関しては、補助以外にもいろいろな外からのお力をお借りしながら整備するというところも一つの考え方ができるかと思いますので、そういうふうな部分もどういうふうに取り組めるかというところをちょっと考えながら、住民の皆さんと意見交換をしながら、その在り方、なかなか財源にも限りがございますので、全てが補助というわけにはいきませんので、それ以外にどういったお力をお借りできるかというところも含めて対応していくというところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 伝建地区に関しては、様々な研修もなさっていると思います。生け垣については、弘前市仲町伝建地区の例を挙げますと、平成13年から環境整備事業としてサワラ生垣せん定奨励金の交付を開始しております。内容は、生け垣剪定1メーター当たり1,000円を奨励金とし、令和元年には申請件数47件、剪定延長1,537メートル、奨励金は153万7,000円でございました。他の伝建地区の例を参考に、樹木維持も含めた助成措置が必要と考えます。町長の所見をお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 議員の伝建地区における生活あるいは景観、さらに歴史的な価値ということに対しては、非常に思いのある先ほど来のご質問内容だったと思います。このことについては、町は教育委員会と連携しながら、地域の皆さんの声を大事にしながら、全部町が対応できる部分は難しいと、こう思いますので、地域の人たちとの役割分担の中で町は今後これに対しては対応したいと、こう思っておりますので、地域の皆さんがどういう形で、議員がお話しのように、単年度ではなくて3年、5年という時間帯を見ながら考えていかなければならないので、少し時間をいただきながら計画の中に織り込んでいきたいと、こう思います。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 伝建地区の景観保持に努める地域住民の声に応え、ぜひ前向きな検討をしていただきたいと思います。 次に、金ケ崎城跡及び二の丸築地塀の復元整備に向けた調査と検討について、どの程度進展しているのか、このことについては第1期保存事業計画の骨子としても上げられている事項ですので、あえてお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) ご質問にお答えします。 金ケ崎城跡二の丸の部分については、調査等進めてきたわけですが、今そちらの部分の整理等進めているところでございます。なお、こちらの部分の整理をしながら、今後の保存という部分での対応となるかと、そういうふうに進めていくというような形で今考えているところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 金ケ崎城は、武家屋敷を形成する上で核となる重要な役割を担う拠点であります。現在残る二の丸地内に繁茂する草地の刈り込み整備は、地元住民により定期的に行われておりますが、保存事業計画に示されている事業整備についてはいまだ明確ではなく、皆さんもご存じないと思います。遅々として進んでいないのが実情のように思われます。財政的な事情も含め、様々な事情があると思われますが、将来に向け、どのような方向性を持って整備を行おうとしているのか、素案あるいは構想があれば、発掘の問題も含め、改めて所見をお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 金ケ崎城跡二の丸の部分の環境整理について、まず整理についてですが、こちらについては国指定史跡鳥海柵跡と安倍氏の関連文化財保護協議会というものがございます。そちらには、城内町並み保存会も構成団体としてあるわけなのですが、そちらの活動について補助金を出して、城内町並み保存会では白糸城跡環境整備ということで補助金をそこからいただいて、管理等いただいているというところでございます。 その部分の今後の整備計画の案というか、そういうふうな部分については、今いろいろ調査の整理をしているところでございますので、その整理が終わった後にどのように保存、管理していくかという計画に進むというものでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) いつ頃終わるめどなのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) 期限については、なかなか定められない状況でいるところでございます。また、ここの部分の保存、管理というところでも、いろいろ管理計画を策定して進めていかなければいけないというところでございますので、そこにつきましてはまず速やかに進めていきたいというところでございます。期限については、なかなかいつまでというところでは、ちょっと今のところは申し上げられないという状況でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) なかなか進まないと、住民も高齢化してきております。ぜひ計画性を持って進めていただければなと思います。最終着陸地点を最初に定めていただければなと思います。 二の丸は私有地も複数混在しておりますが、寄附された方もいらっしゃるようです。保存事業を推進する計画があるとするならば、今のうちから地権者との話合いを試みていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) では、お答えいたします。 今後伝建地区の部分については、いろいろと計画をつくり、進めていかなければいけないというものがたくさんございますので、そこの部分については優先順位をつけながら、先ほど来質問がございましたが、防災に関わる部分もしっかり計画を策定して進めていくというところでございますので、そこは優先順位をつけながら進めたいと考えてございます。ご理解をいただければと思います。よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 来訪者のために必要な標柱や標識等について以前質問した際、視覚的に分かるものも必要、今後の検討の中で、住民の声を聞きながら考えていかなければならないとの答弁をいただきました。現在来訪者の回遊状況を見ると、おおむね最初に現存する二の丸跡に足を運び、その後町並みを散策しております。案内板や説明板などは、全体のビジョンがはっきりしているとするならば、町主体でやるべきことではないかと思います。住民等の意見を聞きながら、理解を求めながら、住民とともにという伝建制度の姿勢、根幹は大変理解し、承知するところでありますが、金ケ崎らしい特徴のある伝建地区を目指しながら、ほかの伝建地区を参考にし、必要性のあるものは積極的に取り入れていくべきと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) 案内表示板等設置についてでございますが、今まではやはり地域住民の指導とかご意見があれば、その都度対応してきたというところでございます。今後については、やはりルートとか、そういうふうなものも考えながら、どういったところに必要なのかというところ、あとはやっぱり優先的に設置しなければいけないものというところがあるかと思いますので、そちらのほうは今後検討しながら、そういうふうな部分進めていきたいと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) そのために冒頭に、住民や組織との協議が必要だということを私はお話ししたのです。さらに、伝建地区内には矢来、土合、金堀沢と3つの水系があります。不法投棄物の撤去や老木、雑草などの整備について、以前質問した経過があります。要害を形成する大事な水系であることは、町としても認識し、整備について相談するという答弁だったと記憶します。その後の状況はいかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 やはりそういった不法投棄とか、そういうふうな部分の問題についても、以前の答弁では意見を伺うというところでございましたが、ここの部分についても今後進める上で併せて意見を伺いながら、そういうふうな部分の課題というところで捉えながら、どのような取組ができるかというところを考えていきたいと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 私有地も混在し、地形的に整備も困難でありますが、雑草木の繁茂、倒木も多くなっております。先般の強風では、城内と諏訪小路をつなぐ諏訪散策路内で倒木が発生、復旧を含めた工事に1か月以上かかり、その間通行止めになったケースがあります。また、被害は発生しませんでしたが、工事現場近くでは今年熊3頭の目撃がありました。住民が生活する近くでもあります。不法投棄や見通しが悪くならないよう監視していくことが大事ではないかと考えます。 水系についても計画の中で、先ほど具体性を持って整備、守っていかなければならないとのお返事だったように思いますが、ぜひ対応について考えていただきたいと思います。 地内道路の凸凹の解消については、即日対応していただいているところであります。しかし、危険水路、朝晩の交通量やスピード、歩行者線の明確化など、交通安全上の問題を含めた環境整備については、なかなか進まないのが現状です。当局も伝建地区における住民の高齢化が進んでいる現実を認識しているはずです。文化庁や審議会のご意見も大切です。しかし、町としての住環境整備に対する主体的な強い思いを期待したいのですが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 伝建地区については、景観もそうなのですが、やっぱりそこに生活しているという実態がございます。やはりその方々の安全な部分、安心な部分というところは、必ず考えて取り組まなければいけない部分になりますので、エリアのそういった部分も考えながら、今後どう対応できるかというところを検討していきたいと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) やっぱり住環境と文化財保護と、これからは両面一緒に活用ということも先ほど教育長からお伺いしましたので、両方平行線で取り組んでいただきたいと思います。今の例を取るならば、朝晩スピードを緩めず、横断歩道を待っていても止まらない、そんな車が多く見られます。朝晩の時間帯にスピード規制をする、横断歩道を色で明確にするなど、手だてはないのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(佐藤茂志君) お答えいたします。 伝建群に限らず、そういった部分、昨日の一般質問にありましたけれども、通学路の安全確保については、横断歩道が薄くなっていれば、それは修繕とかという形では対応しておりますけれども、特に伝建群だけに限らずそういった箇所があれば、こちらのほうに言っていただければ対応をしていくところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) このままでよいということはありません。住環境も先ほど申しましたが、並行して改善、検討していただきたいと思います。 ある方がこのような話をされていました。大事なことは事業計画を立てたことではなく、立てた計画をどのようにして実現させるのかということであります。そのためには、関係する人や組織の協力が必要であるが、最も大切なのは計画を達成させる熱意を持ち続けることであると。次期保存事業計画を策定する上で、地区住民アンケート調査と世代別の聞き取りを予定していると先ほどお聞きしました。結果が出るまでのスケジュールについてお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 アンケート調査については、年内には発送したいと考えてございます。そのためにも、自治会なり関係団体と事前に1回協議をさせていただいて、年内には発送というところで考えてございます。その取りまとめについては、やはり年が明けてから、新しい年になってからという部分になります。そこで集計をしまして、1回ぐらい年度内に意見交換というか、ワークショップみたいなものができればいいのかなと思っています。ただ、そのワークショップについても、やはり回数だったり部門ごと、いろいろありますので、そういった部門ごとにも分けながらやっていかなければいけないのかなと思ってございます。20周年になるので、そこの部分についてはやっぱり今後の方向性というのは定めていきたいなと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) そういうお話が、保存会の会議も開かれているわけですが、話の具体性が届いてこないので、あえて今お伺いいたしました。ぜひそのような方向づけをしてやることを期待いたします。 次に、(2)、観光資源と位置づけられる伝建地区の今後についてお伺いいたします。伝建地区を観光資源と捉え、商工観光課はWi―Fi設置やPRを積極的に行い、2021年4月から9月に開催する東北DC、デスティネーションキャンペーン、「巡るたび、出会う旅。東北」にも意欲的であります。伝建地区の今後を考えると、保存を目的とし、現状維持のまま守っていくことも選択肢の一つだと思いますが、現に産業振興として保存建造物を活用した食事を提供する施設もあり、来るお客様も歴史ある趣を感じながら楽しいひとときを過ごし、帰られております。 しかし、観光客を来訪者と位置づける地元住民組織、観光と位置づけ推進を図る商工観光、観光協会との間に目指す意識、目的に相違があると感じます。協議をしながら進め、連携、協力体制が構築されているのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 観光に関しましては、金ケ崎町の部分ではやはり伝建だというところ、そういった観光資源としての位置づけが強いのかなと思ってございます。今までは、選定当時はなかなか観光化しないというような形で進めてきたところでございますが、やはり時代の変化というか、住民の方々の考えも変わってきているというところでございます。地域の人と若干お話をさせていただいたところ、時代が変わったので観光という意識もあってもいいのではないかというところもお話をいただいているところでございますので、やはりそういうふうな部分も、観光としてもいろいろな取組があると思いますので、伝建の部分でどういった観光ができるのかというところも関係機関等交えて、意見交換という部分も必要なのかなと思ってございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) ここで、会議時間についてお諮りをいたします。 昼食の時間になりましたが、議事の都合により、若干会議時間の延長をしたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認めます。 よって、会議時間を延長することに決定をいたしました。 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) やっぱり住民と行政が共通認識を持って、この伝建地区を守らなければいけないということだと思います。 東北デスティネーションキャンペーン開催記念フォーラムが11月1日に行われました。町としては、導入に当たりどのような企画を考えているのでしょうか。また、伝建地区としての役割、参画をどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えします。 東北デスティネーションキャンペーンの部分については、要害歴史館、こちらの部分を活用していただきながら、伝建エリアの景観を見ていただくというような形で今考えて、こちらの部分は担当課のほうでそういうふうな考え方で進めているというところです。もちろん伝建を担当する中央センターにもそういうふうな部分を協議いただいて、そのような形で進めている状況でございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 要害歴史館を中心にということでしたが、やっぱりエリア探索はあるということですね。そうすると、いつ頃団体組織などにトップダウンされるのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) そちらに関しましても、アンケート調査に観光という部分での位置づけの項目も含めながら、そういうふうな形で考え方というか、そういうふうな部分をちょっとお話しさせていただく機会が取れればなと考えてございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) こういうものが行われるという話が出てから、期間がどんどんたっていきます。やはり情報は的確に下ろしていかなければならないと思います。社会が変われば意識改革も必要です。よきものを守りながら、少しずつ時代の波に乗ることも大事です。例えば伝建地区の評価を見ると、趣があり見応えがある一方、標識はあるが小さい、建物の前に看板がない、建物に居住者がいるので苦労したなど、また居住者側は公開日でない日に庭に入られた、このような内外の声を改善に反映させた事例があれば教えてください。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えします。 こちらについては、マップを作りながら、ここは公開していますよとか、そういうふうな部分のお知らせはしているところでございますが、そういうふうな部分を表記するというところの取組もなかなか進められていないというところでございます。一応複合物件のところの庭巡りとか、そういうふうな部分では公開していますよとかというところの表示はしているのですが、そこの部分の在り方についても、やはり公開、見ていってくださいと、あとはここは立入禁止ですよという部分の表記についてもルールづけしながら、取り組んでいかなければいけないのかなと思ってございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 公開日でないときに庭に入られるというのは、ストッパーあるいは柵みたいなのがあれば本当はいいのだと思います。そういうのにも結局補助が欲しいということになるのではないかと思いますが、観光資源と位置づけ、客さまをおもてなしの心で迎えるならば、寄せられる意見を大事に志を1つにし、地元の皆さんに理解を求めながら進めていかなければならないと思います。そのために、どんどん話合いをしていただきたいと思います。 続いて、伝建地区の災害対策についてです。伝建地区は、主として木造の建築物や樹木が多いため、防災、特に火災に対する対策を取っております。景観に配慮した防火施設等の設置、年1回の地元防災協力会との防火訓練もその一つです。しかし、近年地震、台風、豪雨、強風など、生活にも影響を及ぼす災害が多発していることから、防災対策の見直しが重要な課題となってきております。当局は伝建地区全体の防災整備計画を策定する必要があり、文化庁から指導を受けているとのお話でしたが、どのような指導であったのか伺います。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 文化庁からは、やはり避難経路といいますか、そういうふうな部分でのところで、やっぱりエリア全体でそういうふうな部分をどういうふうに確保できているのかというところで、個々ではなく全体でそういうふうな部分を把握して、どのように確保していくかとか、2方向での避難が可能なのかどうかというところも含めて、そういった部分での指導になってございますので、もちろん初期消火の部分は大事なのですが、そういった避難経路も含めて、そういうふうなところでの防災計画も反映といいながら、策定というところに進めていければなと思ってございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) いつ頃指導があったのかお伺いします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) こちらについては、28または29年頃かと思います。そういった指導があったのは、その頃かと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 指導があってから、もう何年かたっております。いつの制作を予定し、地区住民、組織への周知はいつ頃になるのか、防災力をどのように高めていくのかお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 防災計画につきましては、こちら国庫補助事業が使える事業となってございますので、そちらのほうに手挙げをしながら、補助事業を活用しながら整備していきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 今新型コロナ感染症に加え、いつ大きな災害が来てもおかしくない状況にあります。町としても、今年は避難所の運営の見直しなど、防災に力を入れているところであります。防災に関する整備は、優先的にしなければならないことと考えます。今までなぜ進まなかったのかというのは、先ほど国庫補助を使ってということでしたが、それでいいのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 なかなか計画の策定というところには行きませんでしたが、やはり初期消火するための防火水槽の設置とか、あとは議員がご質問いただきましたが、年1回文化財防火デーに合わせて自治会、地域住民の協力を得ながら、防災対策といいますか、そういうふうな部分も対応してきたというところでございます。計画に基づいてできればいいところではございますが、やはりそういうふうな部分での訓練をもって消火活動を行うというところから、そういうふうな取組を今まで進めてきたというところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 住民周知と協力を考えると、さらなる時間がかかることを懸念します。早急に着手すべきではないかと思いますが、来年度にはできるのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 こちらについては予算の関連もありますので、補助事業にも申請に手挙げをしたいと考えてございますし、それが認められれば、早いうちにそういった部分に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) やはり自然が相手ですので、早急に進めていただければなと思います。 さらに、樹木管理と関連することでありますが、景観を形成する樹木は、先ほども申しましたが、風や風雪などから家屋を守る役割もありますが、見方を変えると災害を誘発する原因にもなります。倒木や枝折れは、人の命や生活に影響を及ぼすばかりでなく、人家を巻き込むと補償問題になりかねません。これもまた、災害の一つと言えます。昨日同僚議員が質問した通学路の問題にも通ずることですが、家の敷地からはみ出した樹木が交通の妨げや人命に関わる状況が発生したならば、所有者の管理上の責任が問われ、町としては伐採を促す程度で踏み込めないということに捉えましたが、伝建地区という特殊な地区内において、景観樹木として伐採もままならない維持管理が難しい状況下で被害が発生したならば、どのような対応が考えられますか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えいたします。 やはり樹木の維持管理というものは、かなり大変な問題かと思います。対応についてもいろいろと今までの取組等苦慮しているところではございますが、やはり行政としてもやれることは限りがございますので、その部分については地域、もしくは外の伝建に興味のある方で、やっぱり景観を維持しなければいけないので、やらなければいけないなというところの考えをお持ちになっている方もいるかと思いますので、そういった方々のお力もいただきながら、どういうふうに環境を守れるかというところも考えていければなと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 樹木一つを取っても様々な課題がございます。早急に促進されることを期待いたします。 (4)、少子高齢化が進む中での伝建地区のまちづくりについてお伺いいたします。少子高齢化社会の急激な進展は、町全体の大きな問題であり、伝建地区においても例外ではありません。伝建制度への住民の意識、関心はどうでしょうか。今後のアンケート結果で分かることですが、地元に住んでいるとなかなかそのよさに気づかない点もあります。令和元年12月現在、全国では伝建地区が120地区、岩手県では唯一の歴史的風致を今にとどめる地区として、町の誇りでもあります。国選定を受け、およそ20年、伝建地区における歴史を生かしたまちづくりについて、現況を踏まえ、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) お答えします。 先ほども答弁にあったとおり、少子高齢化が進むことによって、環境は維持されるかというところがやはり大きな課題になってくるかと思います。その部分の対応としましては、所有者並びに地域のところでどのように役割分担をしながら、そういった部分が維持できるかというところも行政としては連携しながら、お互いの役割をもって対応していくという部分になろうかと思います。 以上でございます。
    ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 伝建地区を守る案内、ガイド、行事の企画、整備と一生懸命活動されている地区内の自治会、保存会、研究会などがあります。少子高齢化、担い手不足の中、意識を1つにして守っていくことが大事だと思います。でも、なかなか難しい面もあります。そのサポート、指導、助言を担うのが町ではありませんか。十分な連携が取られているのかお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 中央生涯教育センター所長。 ◎中央生涯教育センター所長(及川勝博君) 伝建につきましては、指定管理の施設もエリア内にたくさんありますので、そういった部分の団体がやはり地元の団体というところもございます。そういった中では、やはり連携していかなければいけないという部分がございますので、そういった意味では連携を図りながら進めているというところでもございます。 また、そういうふうな部分で、先ほど来お話ししておりましたが、やっぱり一堂に会して情報交換をしながら情報共有するというところも大事かと思いますので、そういった場をつくりながら、今後進めていければなと考えてございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、阿部典子君。 ◆6番(阿部典子君) 最後に、町長に今後の基本的な方向性と取組についてお考えを伺い、私の質問を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 議員の熱心な伝建に対する思いと地域住民との接点、あるいは在り方について、行政がまだ至らないところもあると、こういう部分だったと思います。今後計画をつくるにしても、あるいはどんな形で事業推進するにしても、地域の皆さん、特にも団体関係者のご意見、これは高齢者ばかりではなくて、若い人たちの意見も入れながら対応しなければならない、こう思っておりますので、行政にとりましては金ケ崎町の大事な財産だと思っています。そういう歴史、文化を大事にする町民憲章にもあります。その流れを私は大事にして取り組みたいと思いますので、皆さんの熱烈なる協力とご支援、そしてご指導を賜るよう改めてお願いを申し上げまして、答弁といたします。ありがとうございました。 ○議長(伊藤雅章君) これで6番、阿部典子君の一般質問を終わります。 △散会の宣告 ○議長(伊藤雅章君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれで散会といたします。 大変ご苦労さまでした。                                (午後 零時16分)...